除草剤耐性大豆観察記

「畑づくり」(2004年5月12日)

大豆づくりは土づくりから始まります。種をまく前に、下準備として作物が育ちやすいように畑の土を整えておきます。

畑は、連作(同じ作物を栽培し続けること)をすると土壌中に特定の微生物が繁殖したり、栄養素が偏ったりして作物が正常に育たなくなってしまいます。この連作障害を防ぐため、冬の間に違う作物を植えておきます。日本モンサントのほ場ではライ麦を植えています(4月20日撮影)。

ライ麦を緑肥(土の肥やし)にするため機械を使って鋤き込みます。 チッソ、リン酸、カリを含んだ肥料を与える施肥(せひ)という作業を行います。作物を作っていると土が酸性になるため、アルカリ性の石灰もこの時一緒にまいて土壌のバランスを整えておきます。

最後にロータリーで土を細かく砕く砕土(さいど)という作業を行い、土を平らにならしておきます。平らにするのは播種機(種まきのための機械)と地面との接触を均等にするためと、一箇所に水がたまりやすくなったりしないようにするため。土を細かく砕いておくと、土のかたまりが重しになって芽が地上に出られなくなるのを防ぐことができます。さらに、土が細かい方が土壌中に均等に水分が染みていくので、種子の吸水が均一になり、発芽がきれいにそろいます。

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