横浜市営地下鉄から京急への乗り換えは車いす利用者や体の不自由な方には大変です。
この問題を解決したいとかねてから相談をしていた車いすを利用している上野耕一さん、市会議員の荒木由美子さんと横浜市交通局の方にも来ていただき調査をしました。待ち合わせの京急上大岡駅改札で。
さっそく改札前から地下鉄に向かいますが、地下鉄へのエレベーターは、地下鉄の車両の長さより長い距離を、混雑している通路を抜けるか、鎌倉街道の歩道に出て雨にぬれることは覚悟で移動します。
中の通路を抜けても、地下鉄に行けるエレベーターは外にあります。
このエレベーターは中が最小のサイズです。上野さんが乗り込んだところにベビーバギーを押してこられたママがいらっしゃいましたが、狭くてまったく乗れないので待っていただくことに。
市営地下鉄では、京急改札にすぐに上がれるエレベーター設置は、大工事になるとのことでした。デパートとの関係も生じます。
駅や通路の見取り図を見ながら、話し合いました。
そんな中で、戸塚寄り改札側から数段の階段とエスカレーターでつながっている味彩通りに行くにもこの階段がスロープであったら、デパートの中の広いエレベーターも利用できることがわかりました。
しかしこのエレベーターと階段は横浜市の管理するところではないということもわかりました。
地下鉄駅構内では、エレベーターへの通路が狭くなっていることに気づきました。
通路が曲がっているので角で出会いがしらの衝突もあるということがわかり、カーブミラーの設置が必要と感じました。
上野さんはカミオ側のエレベーターで地上に出られることが初めて分かったということでしたが、雨には濡れます。
ミオカと市営地下鉄はほんの数段の階段をエレベーターでつなぎバリアーフリーが実現しています。同じことが京急デパートウィング側とも可能ではないでしょうか。
調査活動をしていて思ったのですが、車いすの上野さんと行動している私たちが、周りの方に「ありがとうございました」と何度も言いました。
皆さん親切に「開く」ボタンを押してくださっていたりするので、「ありがとう」と言うわけです。
親切にされて自然に「ありがとうございます」と言うわけですが、上野さんはどんなに感じるのだろうかと思いました。
エレベーターで、お礼を言って乗り降りしなければならないことは、バリアーフリーとは言えないのではないかなと思ったり、でもそこで小さな触れ合いもあると感じたり。