11月23日(金)、神奈川公会堂にて「神奈川基地シンポジウム(主催:党神奈川県委員会)」が開催された。あさか由香氏(参院神奈川)が総合司会を務め、しいばかずゆき氏(参議院比例)がコーディネーター、はたの君枝衆院議員が基地問題での国会の取り組みを報告。
孫崎亨外交評論家と笠井亮党政策委員長のパネラーを軸に、井坂しんや党神奈川県議団長をはじめ、千葉、山梨の地方議員・市民運動の方から、各地域の米軍基地の実態がレポートがあった。
白井・宇佐美両議員が報告
党市議団を代表して、白井まさ子副団長(港北区)が、池子の森米軍住宅の追加建設計画中止・米軍根岸住宅地区の返還について、党市議団が議会論戦等で切り開いた経過を報告。宇佐美さやか議員(神奈川区)は、ノース・ドックの基地機能強化が進んでいる現状を告発し、早期の返還に向けて市民と力を合わせる決意を述べた。
外交努力こそ現実的な防衛・・・孫崎氏
メインパネラーの孫崎氏は、「武力・軍事で国は守れない」と指摘。ミサイル防衛の非現実的な効果を紹介。また、ドイツと日本の米軍への財政支援額が、年間5000億円も違うことから、日本がドイツ並みの自主外交を行っていたら、全国の小中学校の給食費無料化、国立大学の授業料の無償化などが行える税金を浮かせることができたと述べた。
その上で、武力でなく、外交努力を尽していくことが、もっとも現実的な防衛対策だと強調。