前進座の「ちひろ」観劇会が、関内ホールで開催された。
観劇後に、主役のお二人との3ショットも。
物語は、1946年の5月。終戦から1年も経っていないこの時期に、松本から東京の新聞社の求人募集をみて、泊まる宿も決めずにいきなり新聞社にやって来た、可憐な岩崎ちひろの、実は大胆な行動の場面から始まった。
まだ東京も焼け野はらから、ぼちぼち建物が建ち始めたと言ってもいい頃ではないかと思った。食料事情も相当大変な頃である。
そこへ、鞄ひとつでやって来たちひろ。そこには、生きなおそう、自立して生きていこうとする強い姿が描かれていた。
信州から多くの花嫁を満州に送ったその家族だった自分。お国のために命を捧げよと軍人として、後輩たちに語ってきた自分。防空壕のなかで子どもを死なせてしまった自分。戦意高揚に絵を描いた、文を書いた、キャッチフレーズを考えた自分たち。そして、その戦争がどんな戦争だったかを知った「自分」は、何重にも苦しんでいる。
そんな現在進行形で苦しんでいる戦争を生き抜いた若者たちが、未来には2度と戦争は起こしてはならない、平和な世の中をつくっていこうと動き始めている。そんな時期に降りかかってくるのが、共産党員や労働組合の弱体化、もしくは消滅を狙った罠である松川事件。
そしてまさにちひろと善明との出会い❗
途中から、涙が止まらなくなった。笑っているんだけど、涙も—–。
素敵なお芝居でした!
芝居のあとは、年金組合の皆さんと夕食会。
そこへ、主役のお二人と重要な役を演じられた3人がお店に。
素敵な時間をありがとうございました!
お腹も心も一杯に満たされた。年末まで頑張るぞー‼️