国が作った子どもたちが使う放射線副読本については、子どもたちに使わせないように多くのみなさんが取り組んでいます。私も横浜市教育委員会に副読本を使わないよう要望を出しています。
こんな中で、原発事故の起きた福島県にある国立福島大学の「放射線副読本研究会」の先生方が、「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本〜“減思力”を防ぎ、判断力・批判力を育むために〜」を編集されていることを、横浜の子どもたちを放射能から守る会のメンバーから紹介していただきましたので、お知らせします。
ウェブサイトに公開されていましたので、読んでみました。
原発事故被災者の立場に立っていること、みんなでもっと放射線被曝について考えてみようと自然に思えることなど、良いと思いました。
特に
「人口放射線は身近にはありません」
「無用な放射線は浴びないに越したことはありません」
「低線量被ばくの影響は解明されていません」
「リスクの公平性について考えましょう」
「情報を鵜呑みにしない判断力や批判力を育むことが大切です」
という副読本のポイントが、ふりまかれている安全神話と楽観論にきちんと応えていると思いました。
そして、ドイツの環境省が作成した原子力に関する副読本も紹介してあり、ドイツ語がわからない私にも、ドイツで行なわれている原子力の学習が少し理解できて嬉しく思いました。
加えて、 危 険 性 が 証 明 さ れ て い な い こ と を 理 由 に ,「 放 射 線 の 影 響 を 心 配 す る 必 要 は な い 」 と、テレビなどで御用学者がふりまいている楽観論の内要にも踏み込んでいて、大変にためになりました。
現在この研究会では、多くの方々からの意見を取り入れて「改訂版」を作成する努力を続けていらっしゃいます。
是非とも多くのみなさんに読んでいただきたいと思い紹介します。現時点での副読本はこちらです。福島大学「放射線副読本研究会」放射線と被ばくの問題を考えるための副読本