今年も広島原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に参列した。
広島市高等女学校の慰霊碑に立ち寄ってから、会場に行くと、もう式会場の座席は埋まっていて、久しぶりに、木立の中蝉時雨の中での式典参加となった。
今年は例年以上に参列者が多いように感じた。原爆を投下した米国のオバマ大統領が広島を訪れてはじめての平和祈念式だからか。
松井広島市長による「平和宣言」は、オバマ大統領の広島訪問でのスピーチが引用されていた。 「私自身の国と同様、核を保有する国々は、恐怖の論理から逃れ、核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」との言葉を 引用しつつ、「信頼と対話による安全保障の仕組みづくりに、『情熱』をもって臨んでもらわなければならない」と、強く呼びかけた。 そして改めて、各国の為政者に被爆地を訪問するよう求めた。 被爆の実相を心に刻み、被爆者の痛みや悲しみを共有した上での決意表明につながるものと確信していると。
安部首相には、「この広島の地で『核兵器のない世界を必ず実現する』との決意を表明した」として、オバマ大統領とともにリーダーシップを発揮することを期待するとした。 そしてその実現を確実なものとするためには核兵器禁止の法的枠組みが不可欠となるとのべた。 これまで国連の場で法的枠組みをつくる取り組みに消極的態度をとりつづけてきたアメリカと日本こそが変わるべきとの思いが伝わる宣言だと思った。 式典後、郵便ポストに暑中見舞いを投函。
市高等女学校の慰霊の集い。同窓会によって毎年取り組まれている。
碑に刻まれた文字。「E=MC2」は、碑が出来た当時1948年は、連合軍の占領下で「原子爆弾」という文字が使用できなかったため、原爆の原理となったアインシュタインの相対性理論の原子力エネルギー公式を使用したということである。
亡くなった同窓生のことを伝える当時の資料を拡大して展示している。