11月15,16日に議会運営委員会としての市外視察が行われた。
11月15日は広島市議会で。
議会活性化の取り組みについて
広島市会議会には、横浜市会にある議事録をつくらない理事会はない。
議会における議案に対する質問の発言時間の制限はない。大体どの議員も30分以内で終わることが多
いのが実態である。
委員会の審議では、ディスプレイにそれぞれの議員が質問にあたっての資料を示すことがで
きるが、インターネット中継では、ディスプレイに写し出した資料などの表示は行っていな
い。技術的な問題と、それを解決するにはカメラを増やすなどの経費がかかる。
ディスプレイ表示は、その装置が一つなので、委員会が同時開催の時は、全員協議会
室で行うときに使用している。
理事者が使う場合は、常任委員会での報告の時に使っている。
また、本日のような視察での説明等では利用している。
議員が質問で使う場合は、使用の通告を前日までに行うだけで、使用される資料や画像など
は、議員本人が適切な画像かどうかのチェックを、規定に基づいて行い、議会側ではチェッ
クしない。
ICT化の取り組みについて
行政サイドでは電子決済が多くなっている。
局での打ち合わせについての会議は紙で行っている。
これまで、議会関係資料は電子システム化されていなかった。
54人の議員の違いがあるので、あくまでも議員の政策提案の向上に資するものとしての取
り組みである。
議会の透明性とさらなる活性化へ
以上のヒアリングを受けて、議会での質疑などについてのインターネット中継や録画にあたって、横浜市議会では予算・決算特別委員会で議員が示した資料については、画面上に表示される点、議会関係資料がデータ化されており、いつでも市民も見ることができる点などは、横浜市議会の公開性は高いと思った。
しかし、理事会が設置されていない点、委員会などで議員が示す資料についての判断は議員に任されている点や、質問時間に制限がない点などは、一人ひとりの議員の活動が保障されていて、広島市議会がより民主的であると思った。
ICT化の取り組みと合わせて、情報公開のさらなる透明性と、民主的な議会の活性化の課題が見えたと思う。議員の温度差もあるが、市民の負託を受けた議員として、議会のさらなる透明性と活性化は使命であると思った。