今朝は、福島原発訴訟かながわ原告団が訴えた裁判の判決が出るということで横浜地裁前に駆けつけた。
東京電力福島第一原発事故で福島から神奈川県内に避難した60世帯175人の住民が国と東電に総額約53億円9千万円の損害賠償を求めている裁判である。
「ふるさと喪失・生活破壊慰謝料」、個々の原告の被害に応じた賠償を求めている。
事故を引き起こした巨大津波を国と東電が予見し事故を回避できたかどうか、東電が避難指示区域内外で異なる賠償金額を支払ったことで生じた格差を是正し、賠償金額の大幅な上積みが認められるかが裁判の大きな争点ということである。
原告団の皆さんの長く苦しい裁判闘争。故郷を離れて、生活そのものの苦しさと共に、原発避難生徒のいじめ問題もあり、本当に苦しい日々を送られている原告の皆さん。
あさか由香さんと君島ちかこ県議とともに、大勢の支援者の皆さんと原告団の入廷を見守った。「民衆の歌」をみんなで歌いながら。
そして、地裁の前で、みんなで、待った。唄を聞いたり歌ったり。
10時開廷で判決が言い渡されるので、すぐに結果が分かるかと思ったが、「勝訴」の札が出されたのは、10時25分過ぎごろ。
「賠償水準は大きく前進」ということだが、「八分咲き」。詳しくは弁護団の解説と、原告の方々の受け止めがどうかということとなるのだろう。
「国、東電は 判決に従え」ということは、かなり納得できる内容だったのか。
「おめでとうございます!」と声をかけると、「判決はよく聞き取れなかった」とのこと。明日は、新聞に詳しく出ると思われるので、解説を待つことにして、議会質問準備に市役所に戻った。
裁判を始めてからも原告の中で7人の方が亡くなっていると聞いている。長く苦しい裁判の結果だが、原告にみなさんが納得できるものであるといいと思った。