学費が払えずに卒業できない、または進級できない高校生が出ています。
どの生徒も進級・卒業できるようにと、世論と運動が広がりました。私も県議のときから取り組んできましたが、厚生労働省が4日、滞納した高校の学費支払いのために生活福祉資金(教育支援資金)の貸付けをおこなう特例措置を今年も決定しました。
月額3万5千円の生活福祉資金貸付けを、滞納が発生したときまでさかのぼって行うものです。
返済は20年以内。無利子です。各都道府県の社会福祉協議会が実施します。
厚労省通知で「必要な時期に間に合うよう迅速な貸付決定」を求めています。
また、私も取り組んできた神奈川県の高等学校奨学金は、家計が急変した場合には、年度途中からでも借りることができます。
申し込んで採用されれば、急変した月までさかのぼって支給することができます。
しかし、根本のところで滞納を無くすには、高校生に借金を負わせるやり方ではなく、給付にすることが必要です。
私学の学費補助が授業料だけでなく納付金全額補助の府県があります。住んでいる自治体で差があるのではなく、国が責任を持って進める事が必要です。