8月3日、港南地区センターで8月1日から10日まで港南区原水爆禁止協議会が行っている「原爆と人間」展に行く。
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写真に見入る高校生とお話しした。
長崎に行って、「この写真をみました」と弟をおぶった少年の写真のことを話してくれた。
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小学生のころだったが深い印象を持ち「この少年は大人になれたのか」と疑問を持ち続けているそうだ。
ローマ法王が持ち歩いている有名な写真だが、「私です」と名乗り出た方は無いと聞いている。
また、真っ黒こげの子どもの亡骸の写真を指して、「私の妹だ」と言われた方があるんですよねとも話してくれた。
顔が黒焦げになった女性と子どもが駅のホームらしきところで、布団に寝かされている写真も不思議と思っていると。きっと、何故この状態となっているのか調べていくのではないだろうか。
やけどをした赤ちゃんに女性が乳をふくませている写真のこともよく覚えているそうだ。
一つ一つの写真への感想を丁寧に話す眼差しに力がこもっている。
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私は、原爆に焼かれた赤むけになった背中が写されている谷口稜曄(すみてる)さんの事を話した。国連にも原水爆禁止世界大会にも、自らのこの写真を掲げて、被爆の実相を訴え続けておられたこと。体調も大変な中、いつも静かにそして強い思いを込めた核兵器廃絶の訴えだったことを覚えていることを伝えた。
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また、御幸橋の被爆者たちを写した写真は、教え子のおじい様が撮られた写真で、ご本人に学校に来ていただいて、こどもたちの前で、ファインダーを覗いてシャッターを押すまでの苦しい胸の内を話してもらったと話した。
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こんなに、つらい、目をそむけたくなるような惨状を描いた絵や写真を真剣に見つめる高校生の若い後ろ姿に、私は強い感動を覚えた。
ここに希望があると強く感じた。見に来てくれてありがとう。