8月15日は、76年前、日本がアジア・太平洋戦争に敗北した日です。
今、私たちが平和を維持するには、あの戦争の悲惨さを忘れない、伝えていくことが何よりも大切であると思います。国の名のもとに、幼い命も未来ある若者の命も無残に奪われたこと。大切な街が焼かれ破壊されたこと。76年前に何があったのかを。
今年、1月に亡くなった作家の半藤一利さんは、数多くの著書を表しておられますが、最後の原稿となった「戦争というもの」という著作の中で、「戦争の残虐さ、空しさに、どんな衝撃を受けたとしても、受けすぎるということはありません。破壊力の無制限の大きさ、非情さについて、いくらでも語り続けたほうがいい」と書かれています。
私たちは、この惨い戦争の体験を越えて日本国憲法9条を手にしています。
何としても、憲法9条を守り抜き、世界の平和に貢献できる日本をつくっていきたいと思います。
神奈川新聞に「何も言えなくなった時は、戦争だよ」と老人会のお仲間の声を紹介されている、前沖縄大学長の加藤彰彦さんの言葉が今日掲載されていました。
東京五輪・パラリンピック開催は断念・中止をと日本共産党は求めてきましたが、忖度が働き、オリンピックはもう始まっている、何をいまさらというムードを創り出してはいないでしょうか。
緊急事態宣言下でのオリンピック開催は「ふつうは」無いとの専門家の声を真摯に受け止めること無く強行したことは否定できないと思います。
もの言えない国には絶対にしてはならないと思うのです。
科学的な分析・根拠に基づく政策が、コロナパンデミックの中で強く求められています。76年前の国民に真実を隠し、我慢を強いて、何とかなると暴走した結果を、今の新型コロナパンデミックに見るのはあってはならないのです。
歴史を学び、事実に目を向けることが、次の世代への確かな平和のバトンタッチとなると考えます。
しんぶん赤旗の小池晃参議院議員・党書記局長の言葉をご紹介します。