10月12日(金)夜、港南区上大岡のひまわりの郷で開かれた「和音の会」のコンサートに行きました。
三人がそれぞれに個性的である演奏家なのですが、デュオでもトリオでも、いつものパートナーのように息もぴったりと演奏されていて、素晴らしい音色に、本当にうっとりでした。
ピアノは田部京子さん、バイオリンが矢部達哉さん、そしてチェロは古川展生さん。
特に私が気に入ったのは、ブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.78 」「雨の歌」です。
矢部さんのバイオリンの調べが、それこそ田部さんのピアノの海の上で、舞い、歌う様でした。
バイオリンの心のひだの中までも沁み透り揺さぶる音。それを安心して私が受けとめることのできる空気をピアノが創り上げている。
チェロの古川さんが尺八の藤原道山さんと「KOBUDO−古武道」を結成されているのをテレビで見ましたが、本当に個性的で力のある演奏家であることが、この日生の演奏を聴いて良く分かりました。
矢部さんからはじゃじゃ馬と呼ばれていた古川さんのチェロ。う〜ん、じゃじゃ馬なのは本人?なのかどうか分かりませんが、優しく、激しく、たおやかに奏でられるチェロの音色は、古川さんの更なる可能性を感じました。
素晴らしい時間をありがとうございました。