みわ智恵美

三輪 ちえみ
日本共産党横浜市会議員
駆けある記

やっぱり、北綱島特別支援学校廃校はありえない!

2016年1月26日

昨日の、特別支援学校3校の視察調査ではっきりしたことは、横浜北部方面で重度重複の障害をもつ児童生徒のための特別支援学校として北綱島特別支援学校は重要で、なくてはならない学校だということです。

特別支援学校分布図2015.9地図は横浜北部方面の特別支援学校の位置図。赤い色は横浜市立。青い色は県立。四角は現在ある学校で、丸はこれからできる予定の学校です。

この地図を見ても、港北区にある北綱島特別支援学校が廃校になったら、北部方面は県立の川崎市にある中原養護が多くを担うことになります。

北綱島特別支援学校が無くなった場合どうでしょう?左の様な状況が許されるでしょうか。このような状況が、横浜市によってつくられるのは問題ではないでしょうか。上菅田特別支援学校の調査でも、さまざまの工夫をして多くの児童生徒の入学を受け、頑張っておられますが、学校創立時の予定規模でみれば2倍です。左近山地域に新しい学校ができれば、上菅田特別支援学校の過大規模状況が解消されることになります。

この状況と北綱島特別支援学校の閉校とは全く別の問題ではないでしょうか。

県立中原養護学校も、すでに満杯。様々の特別教室がなくなっています。

それでも入学したとして、横浜北部方面の重度重複の障害を持つ子どもたちが、保護者の皆さんが困難なく通学できるでしょうか。そして、長時間バスに揺られて、または自宅からの長時間の送迎を耐えることができるでしょうか。

北綱島特別支援学校の保護者の方からは、

「北綱島特別支援学校では、痰の吸引が担任ができる。子どもが苦しいときすぐやってもらえるとわかって選んだ学校」「それがなくなるのはもう行くところはないなと」「わが子にとって苦しくなく学校にけるかどうか、安心して学校にけるかどうかである。」「閉校の話には憤りを感じた」「毎日、生死のはざまにいる」「今年、心肺停止を乗り越えて学校に来れている」「中原では、50分かかり、体力的に難しい。」

このような声から、横浜市教委は、在校生が卒業するまで分教室で、看護師や養護教諭などの体制も整えて対応するとの、延期案を提示したのでしょう。

しかし、保護者の方からは「人口が増える地域では、おのずとわが子のような障害を持つ子どもも増えるでしょう。自分のところは転校しなくてすんで安心だけれど、これまで先輩の方々が苦労してつくってこられた歴史があるので、自分の子さえよければということではなく、閉校は納得できない」

また、「新しい新入生を受け入れていこうと、PTAはまとまっている」と力強い決意を伺いました。

この思い言葉を、横浜市教育委員のみなさん、林市長には胸に刻んでほしいと思いました。

3校の先生がた学校関係者のみなさん、そして保護者のみなさん、お忙しいところご協力いただき、私たちの調査を受け入れていただきまして、本当にありがとうございました。


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