横浜市議会では13日、一般質問が行われ、古谷やすひこ議員(鶴見区選出)が登壇し、カジノ誘致や中学校給食など林文子市長に質問した。
カジノ誘致反対が横浜市民の世論
横浜市長選挙では、カジノの誘致問題が大きな争点となった。
投票日に神奈川新聞社が行った出口調査では、IR(カジノ)の誘致について、「誘致すべきでない」が61.5%で、「誘致すべき」の16.3%を大きく上回った。
市長…『(カジノは)白紙状態。経済効果確認できない』
林市長は、毎日新聞の三期目インタビューで、カジノ誘致について「白紙状態。経済効果があるのか、まだ確認できていない。この段階で早急に判断することは危険」と述べた。
古谷議員は、「この言葉通りであれば、その立場を堅持して、横浜へのカジノ誘致と誘致に関連する山下ふ頭の再開発の現行計画は白紙に戻すべきだ」と主張し、林市長の見解を求めた。
市長は、カジノ誘致は、国の動向を見極めている最中で、全体像が見えていない現状から白紙状態だと述べつつ、山下ふ頭の再開発計画は進めていくと答弁。
(写真は、マリンタワーからの山下ふ頭ーみわ撮影)
『ハマ弁』じゃなく『給食』を
中学校給食も、市長選挙で大きな争点となった。
神奈川新聞の投票日の出口調査でも「給食を実施してほしい」が53.4%に。
古谷議員は、「ハマ弁」ではなく「給食」であれば、学校給食法に基づいて国産食材の使用促進がはかられ、食育も進むが、「ハマ弁」では、(コスト優先のため)外国産食材が多くを占めており、1%台という低い喫食率では食育も推進できないと述べた。
選択肢に 『給食』だけが無い
林市長は、お弁当を持参できない生徒に「ハマ弁」を無償提供すると言っているが、法に基づく「給食」であれば、何も特別なことをしなくても就学援助を受けている家庭は、無料になる。
市長は中学校給食を望む多くの声を聞きながら、「給食」という選択肢を示さない点について追及。
林市長は、中学校給食については、各家庭のライフスタイルや日々の都合に合わせて、ハマ弁、家庭弁当、業者弁当を組み合わせで利用できる「選択制」を進めていくと答弁し、給食実施を一切語らない。
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