今日(6月21日付)の神奈川新聞に、横浜市の小中学校に原発事故以降5年、国の指定廃棄物が置かれ続けてきたことが載っていました。この問題は、議会でも繰り返し取り上げてきたのでタウンニュースの市政報告として掲載したばかりでしたが、
新聞の記事になり、広く県内のみなさんにも知っていただけて良かったです。というのも、横浜市は、国言いなりに、学校に指定廃棄物(放射能濃度が1キログラム当たり8,000ベクレルを超え、環境大臣が指定したものは、指定廃棄物として、国の責任のもと、適切な方法で処理することとなっている)をずっと、置き続けてきたからです。
全国でも横浜市だけです。
「指定廃棄物」が置かれている学校のポンプ室のドアにその表示はありません。ドラム缶の上にはありますが、その数料の表示はありません。
また、指定廃棄物だけでなく。8000ベクレル以下の汚染汚泥もドラム缶に入れて保管していますから、全部で43校に置いています。また、ホットスポットの汚泥も学校内や保育園の中に保管しています。
私たちが、放射能汚染汚泥は、移動させるべきと議会で取り上げても、教育委員会は「安全に管理している」の一点張りでした。
学校は安全な場所、災害時には地域住民の避難場所にもなるところです。
置いておいて良いはずがありません。その感覚が横浜市にあるのでしょうか。
4月、私たち横浜市議団は、畑野君枝衆議院議員とあさか由香さんと一緒に、環境省に対して、「一刻も早く横浜市と話し合い学校外に移動させるよう」要請しました。
そこで、環境省は横浜市に対して「処分の見通しが立っていない」と伝えたというわけです。
環境省は、学校に置き続けていることは「環境省の責任であり、おわび申し上げる」と陳謝しましたが、早く横浜市がアクションを起こしていれば、5年間も「放置」されることはなかったのです。
暫定的に保管しているだけだからと、一番安全でなければならない子どもたちのいる場所に置き続けた市とそれを放置した国の責任は重大です。
一刻も早く移動させることが求められています。