放射能汚染汚泥を学校などから撤去する問題と合わせて報告されたのだが、北海道でつくられた冷凍のコロッケによる小学校でのアレルギー事故。
こどもたちの命にも関わる事故を起こしてしまったことに,教育に関わる1人として責任を感じる。苦しい思いをさせてしまった子どもたちに申し訳ない。
一生懸命調理にあたった給食関係者の方々の苦しい思いを痛感する。
本来は、「乳」も「卵」も除いたコロッケが給食に出されていたはずだった。
ところが、6月28日(火)に学校給食において提供されたコロッケを食べた乳アレルギーのある複数の児童が、アレルギー様症状を訴える事故が発生した。(発症した児童については、29日(水)までに全員回復しているとのことである)
アレルギーを起こす物質は、除去されているはずなのに、ということで,様々に調査した結果は、「乳入」のコロッケが、出されていたことが判明。
コロッケ製造業者が,間違って「乳入」のコロッケ製品をつくり,「乳無し」と表示して提供したということで、いたたまれない思いだ。
記者発表:横浜市立小学校給食によるアレルギー事故について
アレルギー事故はまかり間違えば命に関わる問題である。
アレルギー物質が入っているとなっていなかったために,学校での対応も,違いがあった。
そこを,学校が問題と責めることは出来ない。大変な中でも必死で学校現場は対応したことがわかる。
どうすれば防止できるのか。製造過程や、発注段階、納品を受けてからなど。また、こどもに症状が出てからの対応についても見直しが必要となった。
しかし,原因が分からなければ学校での対応も混乱するのは当然だ。事故が起きないようにすることが第一である。
私は,年に2回しかないコロッケの提供(教育長の答弁)で、その1回での事故ということは,冷凍のコロッケをなくせばまず起きない事故と思う。
今回の事故は,人為的ミスである。その1回のミスで、鶴見区4校、神奈川区3校、港北区4校、都筑区2校、計 13校 の小学1年から6年の児童 17 名に影響が出た。
横浜市の341校の小学校が,4分割での統一献立、数万の大量発注での事故という見方が必要ではないだろうか。
1人のミスが,多くの学校と子どもたちに大きな影響を与えてしまうことを、私たちは大いに反省し,見直しが求められていると思う。
それぞれの学校で、アレルギー除去の献立を実施することは可能ではないだろうか。教育長は「難しいんです」と力を込めて繰り返したが、そうだろうか。
管理栄養士のみなさんはこの事故をどのように考えておられるのだろうか。