11月21日、私たち日本共産党横浜市議団は、議場に大型スクリーンを設置し、今年9月から本会議での運用を始めた秦野市議会を訪問。
秦野市議会では、議会基本条例で定めている情報共有の迅速化、議会運営の効率化、情報発信力の向上・迅速化、議会活動の明瞭化などを満たす手段として、ICT化推進を進めることにしたとの説明を受けた。
議員と市の幹部にタブレット端末を配付。市の計画や議案等のデータが配信されるということだ。議員が作ったスライドを議場の大型スクリーンに映し、議員がスライドを示しながら質問ができる。
初めて導入した9月議会では一般質問を行った15人中10人がスライドを使用。傍聴者やインターネット中継を見た人から、わかりやすくてよいという反応があったと。
私は、スクリーン導入も勉強になったが、一般質問者が15人ということに感動した。一般質問が誰でもできる状況が何より素晴らしいと思った。
会からの市民へのアピール効果が抜群だと感じたのは、傍聴席からしっかりとスクリーンが見えること。このスクリーンに投影されている映像が、ネットでも見えるということ。
手元で自分が操作するのは、分かりやすいが、慣れないと難しいかなと思った。
議場の調査で分かったのが、特別傍聴席の存在。議会の傍聴受付のすぐそばに、杖をついたり車いす使用の方、子どもを連れての議会傍聴ができる特別傍聴席がある。左側の写真が議会受付と特別傍聴席の入口扉。右の写真は、その部屋から見た議場の様子。
横浜市会ではまだできないのが残念なところなので、是非とも横浜市会にも特別傍聴席の創設をと思った。
写真のように議場の議員の顔も見えるし、下の写真のように、市長や当局席がよく見える。
もちろん、スクリーンも見えるので、議場での様子がそのままに見てとれるのである。
これは、横浜市議会での議場づくりには欠かせないと思った。
スクリーンの設置も、議員に渡されるタブレットについても、議会事務局がよく調査をしており、納得がいった。また、安価で設置が可能ということが分かり、驚いた。是非、横浜市会でも、調査を行って、質問の時の分かりやすさと議会が市民にとって面白くなるためにも必要だと思った。
導入予算は、タブレット端末と研修を含む議会システム費に180万円、大型スクリーン・プロジェクター等周辺機器設置に167万円。タブレット端末は業者の無料キャンペーンを利用し、今後必要な経費は年120~30万円とのこと。
今週のニュースは、議会での賛成討論も載せてあります。
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