長崎県の調査の最後は、「長崎港松が枝岸壁の整備促進について~官民連携したクルーズ産業の形成~」について、港湾課からの説明を受けた。
長崎は、クルーズ船受け入れについては60年の歴史があるということである。
長崎港の入り口にかかる女神大橋の高さは、現在のところ大型船を受け入れることができているとのことであるが、
現在の世界の巨大客船建造の状況から、女神大橋より外にある貿易専用岸壁の活用も必要かとのことで、
横浜港においては、ベイブリッジを通ることのできない巨大客船への対応を、大黒ふ頭を改修して行っているが、
長崎でもその検討がされている事態であることが分かった。
現在は、長崎へのクルーズ船寄港は、主に中国からの観光客ということである。
そして、クルーズ船旅客の観光動向は、観光バスによる観光地訪問が主となっているということだ。
世界遺産などをめぐるツアーとなっているので、ツアーバスの駐車場を整備しているなかで、ツアー客を観光地に送り届けた時に、
バスが、街中などでの路上駐車となっていたが、現在は駐車場戻り率が97%となっているとのこと。
また、現在、問い合わせを含めて半分は寄港をお断りしている状況であることからも、ツーバース化を目指しているとのことである。
埠頭の新たな整備で、時間はかかるとのことである。横浜へは、この点からもたびたび研修に来られているそうだ。
横浜としては、ツアー客に対応する観光地のさらなる掘り起こしが必要ではないだろうか。
長崎県の職員の皆さま、ありがとうございました。