地下鉄「上永谷駅」からJR「東戸塚駅東口」を結んで、神奈川中央交通のミニバスが通っている。
この路線のうち芹が谷から上永谷駅へとゆくルートは、以前私たち家族が芹が谷に住んでいる頃は、「上永谷駅」まで尾根道を歩いていった道をバスで行けるようになったもの。
ただ、この尾根道よりさらに東側の地域は公共交通空白地域が広く存在している。
その地域をカバーするべく今回、(株)湘南交通が運行に協力されての事象実験が行われる。
上永谷駅北側永野・永谷地区乗合タクシー等地域交通サポート検討委員会、永野連合町内会・永谷連合町内会そして、横浜市道路局がタッグを組んで行われる。予約受付・システム提供は(株)NTTドコモということだ。
国土交通省の「地域公共交通づくりハンドブック」によると、交通機関が充実している横浜のような街では、駅から半径500m以上、バス停から半径300m以上が「空白地域」とされている。
今回実証実験の対象エリアは、まさにドンピシャである。
既存のバス路線と照合してみると、どのバス停からも一番遠い地域は約500mある。
またこの地域は、高齢化も進んでいるので、高齢者がいつまでも自分の足でお出かけできるように支援することが必要である。健康寿命を延ばし、介護・医療費削減にも大きく寄与することは確実だ。
さて今回の実証実験であるが、地域のみなさんからの声が大きく反映している。
日本共産党横浜市議団としても、繰り返し地域交通の充実を議会で取り上げ、要望も出してきたところである。
利用登録会のご案内
予約型の乗り合いバスなので、登録が必要で、乗る時には事前予約も必要である。
運行は、平日の午前10時から午後5時まで。
車両の定員は8名。一人一回400円の運賃が必要。
実証実験は、今年の10月から来年の3月まで。
利用登録会が、永野・永谷地区にお住いの65歳以上の方向けに、9月下旬に、東永谷地区センターほかで開かれる。
みなさんの利用が伸びるには、一回の乗車料金をもっと低額にすること、敬老パスが利用できること、バス時刻表での運行ができること、もう少し大きめの車両にできないかということなど、この交通が実現するうえでの要望を述べておきたい。
これには、横浜市として財政面での支援をさらに充実させる必要がある。
実証実験が成功し、地域の皆さんのくらしがより快適になるよう応援していきたいと思う。