みわ智恵美

三輪 ちえみ
日本共産党横浜市会議員
相談で 駆けある記

大久保2丁目の私道階段に手すり実現ー市民の声実現に市民と動く

2025年6月2日

2019年11月。

 大久保2丁目にお住まいの方から、「バス通りやごみ置き場までの階段に手すりが付くかと思っていたが、ダメだった。どうにかならないのか」との声が届きました。

現場は、結構な長さの階段である。(下の写真)

 実は以前にも同じ方からの相談があったのですが、町内会で取り組むことになったのでと聞いていました。

・階段は私道で、しかも所有者はほとんどその階段を使用される可能性がない

・階段までは途中まで公道 階段の上の方にも公道がある

・バス通りへの道であり、中学生も通学に使っている

・以前は所有者が多分お一人だったが、その後、一つの階段が何筆にも分けられており、しかも法人が持っている部分もある

 相談者の方から、地権者の資料を法務局で調べたということで、書類はお預かりしました。

 土木事務所に相談すると、「法人所有があると適用されない」という回答。

 ここで、町内会も止まっていたのかと推察しました。

 しかし、多くの市民が日常的に通行するという、公道と同じ役割を果たしている道です。

 日本共産党港南区委員会は、毎年、「何とか市として取り組んでほしい」と、この階段の手すり設置を要望し続けていました。

 2024年春。

 私道の維持管理の負担を軽減するために、共同所有私道における法人所有があっても実現の可能性を開く要件緩和が行われることとなりました。(下のURLから「私道整備助成制度の要件の一部緩和について」をご覧ください)

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/iji/shidouseibi.files/20240401_5_sidou_kanwa_houjin.pdf

 そこで、これまで町内会でも取り組まれていたと伺っていたので、相談のための懇談の申し入れをし、町内会の夏祭り行事が落ち着いた8月に大久保2丁目奈良町内会長さんたちとお会いしました。

 懇談の場で、相談者からお預かりしていた法務局の登記の資料をお渡しし、その場で土木事務所には私が確認をとりました。

 そこで、「共同所有型私道において、共有者に法人が含まれる場合でも、一定の条件のもとで助成制度を適用できるようになった」との回答を、皆さんに改めて伝えました。

 階段を使用されている住民の方からは要望があり、負担もできる範囲ならすると言われている事を改めて町内会長に伝えました。

 奈良会長は、これならできるかも「明るい希望が見えた。私道助成制度について自分でも改めて調べる」と述べられました。

 町内会でのそこからの取組とご苦労は、本当に大変なことだったと思います。

 途中経過も度々ご連絡いただき、奔走されている様子がよく分かりました。

 そして、年明けに、工事着手の可能性のご報告をいただき、要望を出されていた方のところに伺って、お伝えし、喜びのお声を伺いました。

 2025年3月11日に「手すり工事の手続きがすべて完了した」とのご報告を奈良会長からいただきました。

 感謝感謝、感謝しかありません。

 5月31日、やっと、現場でご一緒できましたので、まずは記念撮影。

 これまでの取組のお話を伺いました。

 地域の地権者さんを1軒1軒回り、東京におられる地権者さんには郵送でと、ねばり強い取り組みを伺い、本当に頭が下がる思いでいっぱいになりました。

「100%の賛同を得られたんです」と話される笑顔に、苦労をものともせず取り組まれたことに強く感動しました。

会長は

「完成してから、通行される方が増えたこと、港南1丁目の皆さんにも喜んでいただいてるということが分かりました。

遠回りして帰っていた方々が、これまでより手前のバス停で降りて、早く帰れるように階段を利用できると、手すりがついて、階段の利用者が増えたと言う効果があった」

 と嬉しそうにお話しくださいました。

 私に最初に要望を話された住民の方は、

「今回は、あっという間に、手すりがついたようでびっくりです」

「自分たちが高齢になって、階段に手すりが欲しいなんて住み始めた頃は思ってもいなかった。

ゴミ収集の場所が階段の下にあり、掃除当番もするので、本当に助かる」と、笑顔です。

 町内会で一致して取り組んでいただき、負担もされています。

地権者の方々は、同意の印を押していただき、利用される近隣住民は少しずつ負担されることになっているとのことです。

 しかし、通り抜ける方々は無料です。

 その分、市が負担しているというわけです。

 それは、まさに公道として利用されている状態であるわけで、公道と同じように市民が利用する私道の維持管理の負担軽減をさらに進めることが必要です。

 そうすればさらに、丘の街横浜に住む住民の利便性が上がる地域が増えることになると思います。

大久保2丁目町内会の奈良会長はじめ、みんなのためにと大変なご苦労をおかけしたわけですが、もっと気軽に利用できるようにしてもらいたいと思います。

大久保2丁目町内会のみなさん、本当にありがとうございました。

お疲れさまでした。


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