松川事件資料室を見学した後、事件当時26歳の若者であった阿部市次さんからお話を伺う事ができました。
参加者は、熱心にお話に聞き入りました。
全くの無実の労働者を20人逮捕し、死刑・無期懲役などの判決がくだされた事実は、驚愕と憤りを押さえる事ができない権力犯罪です。
阿部市次さんは、現在、特定非営利活動法人「福島県松川運動記念会」の理事として、元気に松川事件の実相を語り伝える先頭に立っていらっしゃいます。
86歳という高齢ながら、誰よりも元気でいらっしゃる事が、救いでは有ります。
教室をでて、松川事件の事故現場が見える丘の上につくられている「松川の塔」の前でも、阿部さんからお話をして頂きました。
阿部さんは一審・二審とも「死刑」判決を受けました。20代の若者が、無実であるにもかかわらず、二度も「死刑」判決を受けたことの衝撃や怒りは計り知れないものです。
そして、無事無罪判決を受けるまでの14年間も牢獄に入れられていたのです。
26歳の若者は40歳になっています。
どのように謝罪されても、許す事のできない犯罪的判決だと思います。