奪われ 失われたもの
命が奪われた。
この事では、昨年(2013年)5月、高市早苗議員の発言が政府の姿勢を見せた。(下段の参考を参照下さい)
政府が認めた「災害関連死」だけでも1600人を超えている。大混乱の中で何人も無くなり、南相馬市では400人。あの時の自然災害で亡くなった人が1600人,南相馬市では400人である。自然災害を上回って人が亡くなっている。
これだけの罪無き人々が、もっと長生きするはずだった人々が亡くなっている事の意味を政府がどう捉えているのか。
普通の生活が奪われた
お金がなくても温暖な自然の恵みに囲まれて豊かに暮らしていた。
果樹園7反歩(2100坪くらい?)に桃の樹を植え替え、畑を耕して平凡に静かに暮らしていた。
ある日突然すべてをぶち壊された。
県外に5万人が避難生活。家族はバラバラ。
コミュニティーが奪われた
濃厚なコミュニティー。65歳以上でも安心して一人暮らしができる町にしようと取り組んでいた。
5000年前の縄文遺跡が見つかり遺跡公園つくろうとしていたが、5000年以上先まで、放射能で汚され、根底からこわされた。
自然が汚染された事は取り返しがつかない。
飯館村はいい茸が採れた。素晴らしかったが次の世代も食べられない。
(左の写真は2013年10月にみわが撮影した日本三大磨崖仏のひとつと地元では言われている南相馬市小高区にある大悲山の石仏《だいひさんのせきぶつ》ですが、自由に市民が見学する事は放射線量が高くてできなくなっているのです)
※参考=自民党の高市早苗政調会長は2013年6月17日、「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と原発の再稼働を目指す方針を改めて強調した。
1999年9月30日に起きた東海村核燃料加工施設「JCO東海事業所」の臨界事故は、悲惨な原発関連死として、私たちに放射性物質がいったんもれ出したら、人間に制御できない、そしてむごたらしい死を生身の人間に迎えさせることを学ばせたのではなかったか。