今の横浜市議会に出されている、横浜市子供を虐待から守る条例(案)。
そのなかで、「子供は国の宝である。そして、子供は円満な家庭において慈しみと愛情を持って育てられる存在である。」と最初のほうにある。
最初に「国の宝」とある。そこまで言うならば、国としての役割、任務が述べられるべきではないか。
ところが、「子供は円満な家庭において」となっている。大上段に「国」と言いつつ、虐待を家庭問題に狭めていき、この問題で最も深刻になっている事態への対応となっていないと感じた。
明日、共産党の白井正子議員が、この問題についても討論を行う。
虐待は人権侵害である。かけがえの無い一つひとつの命が,その人権が守られる取り組みこそが求められているのではないだろうか。
「宝」というにふさわしい子どもたちへの接し方がどうあるべきかが問われているのは、国や地方自治体ではないだろうか。