みわ智恵美

三輪 ちえみ
日本共産党横浜市会議員
駆けある記

魅力ある農業となるよう支援強化を

2016年3月16日

農業パンフみわ議員:次に、都市農業の推進について伺います。
農地も地球温暖化防止に寄与すると考えます。先ほども紹介いただきましたけれども、いかがでしょうか。見解を伺います。

緒賀みどりアップ推進部農政担当部長:農地の減少についてでございますけれども、従前、先ほどスライドにもございましたように、暫減ということで、農地減少しておりまして、直近でございますと、平成27年の数値でございますが、3,012ヘクタールとなっております。

みわ議員:推進について伺ったのですけれども。そこで、景観や農地については、里山景観、生物多様性の保全など農地が持つ役割、自然環境の保全で地球温暖化防止にも寄与するのではないのですかと伺ったところなんですが、この都市農業を推進するという立場から伺ってまいりますが。近年、農家の方々の高齢化が深刻で、後継者不足がいわれますが、横浜の状況を伺います。

緒賀みどりアップ推進部農政担当部長:横浜の農家の状況でございますけれど、法人等の農家以外からの農業の参入の状況にございますけれども、毎年個人、法人あわせて10件程度の参入がございます。26年度は、個人10人、法人3法人が新規参入している、そういった状況でございます。

農業パンフ開いてみわ議員:こちらが環境創造局さんの方で出されているパンフレットで、横浜の飲食店の方に、横浜のこういうすばらしい野菜が作られていますということで、中を開きますと、若い方がこういうふうにされているのと、レストランの方も登場されて、これを見ると自分もやってみたいなというふうに思われる若い方も出てくるんじゃないかと思うんですが。今の法人などの新規参入のお話がありました。若い方などがやってみたいと思う時に、支援の方策があるのでしょうか。

緒賀みどりアップ推進部農政担当部長:新規参入希望者に対する支援といたしまして、国の制度を活用した資金の融資や就農後の不安定な所得を確保するための給付金の支給を行っております。また、本市では農業経営を行うための営農計画の作成支援、市内で耕作する農地の斡旋、就農後の技術向上を支援するための一定期間の栽培指導等を行っています。

みわ議員:大いに若いみなさんにとっても魅了ある仕事となるような取り組みを積極的に広げていっていただきたいと思います。
しかし、これは本当に急がれる課題だと思うんですよね。昨年4月の緑被率調査の結果を見ますと、樹林地が0.4%減少していることも問題なんですけど、農地の0.5%減少は農地全体の面積から考えますと、非常に大きい値だというふうに思います。このままでは、都市農業が消滅しかねない危機感を持ちました。国のTPPへの参入など大規模化が図れない都市農業にとっては、誠に厳しい状況だと考えます。しかし、消費地が近い、大量消費地域であるという点は大きな利点です。緑を守り地球温暖化防止に寄与し、麗しい環境を提供し新鮮で安全安心豊かな食を消費者に提供するなど、横浜の農業の役割を今一度改めて見直して、農業の担い手に対する支援を強化するべきと考えますが、見解を伺います。

大熊環境創造局長:就農ののち、農業経営を強化していく担い手に対しましては、国や県でもさまざまな支援を行っておりますけれども、本市ではさらに、農地の規模拡大のための貸し借りの調整、農業経営の安定化を図るために必要な資金の融資に伴う利子補給、経営改善に必要な農業機械等の購入補助など、さまざまなニーズに対応した支援を行っております。今後も引き続きしっかりと支援をしてまいりたいと思います。

みわ議員:農家の方と、そういう初めてやりたいという方をつなぐこともしていただくということで。
全体として今後の横浜の都市農業をどのように展開していくのか、最後に局長に伺いまして、私の質問を終わります。

大熊環境創造局長:本市では、活力ある都市農業を推進するため、昨年、横浜都市農業推進プランを策定をいたしました。今後、プランに基づきまして、生産基盤である農地の整備や、担い手への支援を行うことにより、将来にわたり都市農業が持続可能となるよう、農業政策を進めてまいります。また、本市の農の魅力を発信するために、付加価値の高い農畜産物の生産振興や地産地消の推進も行ってまいります。これらの施策を実施をいたしまして、横浜の都市農業が農家にとって魅力的で誇れるものになるよう展開してまいりたいと思っております。

みわ議員:ありがとうございました。終わります。


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